アーキプラス

2013.11.30

23.大阪マラソン2013

コラムcolumn
大阪マラソン13km通過地点にある大阪市中央公会堂
竣工:1918年、原設計:岡田信一郎、実施設計:辰野片岡建築事務所
国重要文化財 Photo by Otraff
 大阪マラソン2013に出場した。60歳直前の初マラソン(東京マラソン2011)で4時間37分と思ったより好タイムに気分をよくして以来、奈良、京都、東京とフルマラソンに挑戦した。しかし、奈良、京都は山道が多く、自己ベストは更新できなかった。大阪のコースはフラットで、かけやすいらしい。5倍の応募だったが、ラッキーで当選した。
 7月からトレーニングを開始した。酷暑の時期が始まる。そのためランニングは、夜か、早朝に限られた。夜、事務所から家までの約16kmをかける。朝4時起きで、5時から6時半までにかけるといった具合である。ほとんど毎日お酒は飲むが、週2回ぐらいは深酒となる。その翌日はかけないことにした。土日もできる限り走る。月間約200kmを目標として走った。
 以前からランニングのフォームをチェックしてもらっている。宇佐美彰朗さんのランニング教室である。宇佐美さんはメキシコ・ミュンヘン・モントリオールの3大会連続でオリンピックに出場した名選手である。NPO法人日本スポーツボランティア・アソシエーション代表を務められている。ランニングしている姿を前からと横からを映像に撮り、コメントをもらう。以後、彼のアドバイスを忠実に実行している。腕をしっかり前後に振り、左右の足は平行にではなく、一直線上になるように、着地はかかとだけではなく、足全体で地面をつかむようにつく。やや前傾で少し倒れこむように前進する。距離は事前に距離を伸ばしながら、レース前には42kmを体で覚える。そのため1度はコースを試走する。
 今回も9月の連休に大阪に行ってきた。季節外れの暑さであった。後で調べたら、後半は気温34℃もあった。水分補給を相当行ったが、最後は熱中症気味になった。しかし10月27日の当日は出走時19℃であった。大阪府庁舎前からスタート、最初は大阪城前の下り坂である。森ノ宮駅、鶴橋駅、難波駅で右回りに曲がり、御堂筋を北上する。1km6分を切る時間で順調に滑り出す。淀屋橋で右に回り、片町を折り返し、大川沿いの中央公会堂や市役所をかすめて、再び御堂筋を南下、難波で大阪ドームに向かい折り返す。中間点を通る。まだペースはコンスタントである。だが、もう半分あると思うと気分が重い。再び難波に戻り、今度は通天閣の見える地点まで行きまた、折り返す。後は下町に向かうが、単調な道が続く、だんだん足が重くなる。ひたすら耐える。港湾地区になる。すると37kmを過ぎたところで南港大橋が立ちはだかった。その地点での山登りはきつい。登りの2/3はかけるのはやめ歩く、下りは体重に任せて楽に降りる。しばらくするとあと2kmの表示が出る。だいぶピッチが落ちていたが、先が見えてくると俄然足取りが速くなる。ラスト300mは牛蒡抜きのスパートである。やっとの想いで4時間30分を切り、自己ベストを更新することができた。
 応援は大阪にしては意外とおとなしかった。東京のほうが賑やかであったような気がする。でも、30kmを過ぎた地点でのたこ焼き、だし巻きなどの公式給食エイドは楽しそうであった。
 結果として1kmあたり6分20秒前後で走ったことになる。10kmぐらいの距離なら楽に走れるスピードだが、42.195kmをよく走ったものだ。1kg体重が少なくなるとフルマラソンの時間が3分短縮されるといわれている。あと体重を5kgぐらい減らして今度は4時間20分を切る自己ベストを出すことを目標としたい。
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