アーキプラス

2020.05.21

89.自粛要請期間中で思うこと

コラムcolumn
 4月7日に緊急事態宣言が発令され、わが事務所も4月13日(月)からはテレ・ワークを主体とした業務形態に切り替えた。全体のミーティングはスカイプを使って行い、相互の連絡もスカイプを使って行った。メンバーが通勤に公共交通を使わなくてはならなく、感染を避けたいためだが、私は自動車通勤に切り替えた。(PHEVの自動車であり、事務所で太陽光発電も併用しているため環境に負荷を与えないと考えたため)、共同代表のKさんも自転車あるいは徒歩通勤ができるため、二人の代表者が事務所の電話番をしながら、業務を行った。高齢者であり、高血圧、動脈硬化、心臓疾患があることが判明している私は電車には乗らず、車で移動することにしたわけである。もともと、マラソン参加から、幾つかの出来事があって、運動を控えるようになり、運動不足問題であったが、車通勤はさらに追い打ちをかけることになる。これではいけないと思い、ウォーキングを励行することにした。根拠もなく目標としたのは1日10kmである。しかしこの励行は結構きつい。2時間はかかる、不意の用事や雨天もある。まず自宅近辺を歩く。早朝、夜、休日の明るい時間帯だが、公園を目標とする。意外とある。西東京いこいの森公園、東伏見公園、武蔵関公園、武蔵野中央公園など結構ある。夜は交通量が少なく、明るい歩道がしっかりとある伏見通りまたは自宅周辺を歩く。遠くは石神井公園、小金井公園に行くこともあるが、その時は川に沿って歩く。石神井川、玉川上水など。落合川は南沢湧水群や竹林もあり、澄んだ水に魚・鳥・植物あらためて身近にある自然に驚く。事務所近辺では戸山公園、箱根山、甘泉園公園、江戸川公園などで、川は神田川だ。以前はだいぶよどんでいたが、今では水も澄み鯉が泳いでいるのがよく見える。50年以上前は、隅田川、多摩川の河口付近は水が黒く濁り、異様な匂いを放っていたことを考えると本当によく蘇ったものだと感心する。いずれも、寺院や神社が多いことに気がつく。江戸の片田舎であったところだが、今の時代まで継承されているのに驚きを感じる。以前からマラソンのトレーニングで多くの道を知ってはいたが、最近では小さな路地まで深く潜入し始めている。歩くため以前よりは観察できるようになった。また自宅や事務所の近辺にある自作の建築の写真をとって見る。密かな楽しみが増えた。
 食事はもとより妻が医院の仕事に専念するため、平日は昼も夜も外食または事務所でとるのが日常であった。店は大部分閉じており、外食は控えた。コンビニなどで惣菜やレトルト食品などを見るとどれも1品で塩分が3~4グラム相当がある。ある程度のおいしさをつくるための味のしっかりしたものを提供しないと売れないからか。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(20年版)」によると1日の塩分摂取量は男性が7.5g未満、女性が6.5g未満を推奨している。高血圧の人は1日当たりの6g未満である。WHO(世界保険機関)は5g未満を推奨といわれている。これではすべての外食や弁当や総菜類は不適合である。以前から気になっていたが、こうなったら自分でつくるしかない。自宅または事務所ですべて自炊生活を試みた。調味料、香辛料を一通り揃える。これは料理好きなKさんとともにそれぞれ食べたいものを別々に考えアレンジし、あまり手間をかけずに調理する。創作料理もチャレンジする。調理初めて食べ終わるまでに30分もかからない。薄めの味付けもそのうちに慣れてきた。食後の雑談で盛り上がる。事務所の屋上のオーニングは生地を取り替えたばかりである。程よく日影を作り、清潔で気持ちが良いので、時には外で食べる。向かいにあるインド大使の公邸の緑が美しい。
 この成果もあって、お陰さまで血圧も正常値に近づいてきた。これからも励行したいと思っている。散歩と減塩いつまで続くのかな?
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